【7/17】祝・藤井聡太【棋聖】誕生!!~天才棋士のタイトル獲得までをまとめたみた~
ひのーら!ポケットです。
先日7/16に行われた「第91期 ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負・第四局」の結果、藤井聡太七段が渡辺明棋聖を破り史上最年少・初の17歳・高校生での初タイトルを奪取しました!!!!!
史上初の29連勝、史上最年少タイトル挑戦に次いでまたも大記録達成です!!
本当にすごい、日本一すごい高校生と言っても過言ではないでしょう!!!(🔥・ω・🔥三🔥・ω・🔥)
日本中が藤井フィーバーで盛り上がること間違いなしですね!
これで日本の将棋ブームがもっともっと熱くなってくれたら良いなってヒノも思います(`・ω・´)
今回は一将棋ファンのヒノが、藤井聡太棋聖が初タイトルを奪取するまでの道のりがいかに大変だったのか、まとめてみました!!
将棋をあまり知らない方にも藤井聡太七段の凄さが伝われば良いなって思い、がんばって書いたので読んで頂けたらうれしいです(*^^*)
(余談ですが、先日まで藤井聡太「七段」って呼んでたのにとうとう棋聖のタイトルを奪取したので藤井聡太「棋聖」って呼ばなきゃいけないけどまだ慣れません^^;)
★こんな人に読んでほしい!
もくじ
1. そもそも棋聖ってなに?
1-1.棋聖とは将棋の八大タイトルの一つ
将棋のプロ公式戦には全部で八つのタイトルがあります。
タイトル | 解説 | 現保持者 |
---|---|---|
名人 | ほかのタイトルと違い誰でも挑戦できるタイトルでなく、「順位戦」と呼ばれる棋戦のなかでもトップ棋士が集まるA級という順位戦で優勝した棋士が挑戦者となります。七番勝負。将棋界最高峰のタイトルです! | 豊島将之 |
竜王 | 1組~6組まで別れた「竜王ランキング戦」というトーナメントを行い、計11名の棋士が本戦に出場します。本戦に出場した11名でトーナメントを行い、優勝した棋士が挑戦者となります。七番勝負。 | 豊島将之 |
王将 | 一次予選・二次予選・挑戦者決定リーグの3回トーナメントを行い、優勝した棋士が挑戦者となります。七番勝負。 | 渡辺明 |
王座 | 一次予選・二次予選・挑戦者決定リーグの3回トーナメントを行い、優勝した棋士が挑戦者となります。五番勝負。 | 永瀬拓矢 |
王位 | 予選・挑戦者決定リーグの2回トーナメントを行い、勝ち残った2名で挑戦者決定戦を行います。七番勝負。1局二日制の対局で、最大14日間もの長丁場となるタイトル戦です。 | 木村一基 |
棋聖 | 一次予選・二次予選・決勝トーナメントの3回トーナメントを行い、優勝した棋士が挑戦者となります。五番勝負。今回藤井聡太七段が獲得したタイトルです! | 藤井聡太 |
棋王 | 予選・挑戦者決定トーナメント・敗者復活戦の3回トーナメントを行い、勝ち残った2名で挑戦者決定戦を行います。五番勝負。 | 渡辺明 |
叡王 | 2017年から新たに加わったタイトルです。ほかのタイトルと違い少し特殊で、唯一段位別に予選を行い勝ち上がった16名で本戦を行います。本戦で優勝した棋士が挑戦者となります。七番勝負。 | 永瀬拓矢 |
2. 棋聖はどうやってなるの?
2-1.棋聖戦への挑戦権獲得まで(一次予選)
プロ棋士には「順位戦」というA級1組・A級2組・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組に別れて行うランキング戦があります(前項で挙げたタイトル「名人」への挑戦権を得るためのランキング戦ですね)。
一次予選は順位戦でC級1組以下の棋士と、女流棋士2名によるトーナメント形式で行い勝ち残った8名が二次予選に進むことができます。
藤井聡太七段は現在B級2組ですが、棋聖戦一次予選が行われていた当時はC級1組だったので一次予選からの参加でしたが見事3連勝し二次予選進出を決めました!
2-2.棋聖戦への挑戦権獲得まで(二次予選)
一次予選を勝ち残った8名と(決勝トーナメントへのシード権がある棋士を除く)ほかの全棋士が参加し、トーナメント形式で勝ち残った8名が決勝トーナメントに進むことができます。
藤井聡太七段はここでも見事3連勝し決勝トーナメント進出を決めました!
2-3.棋聖戦への挑戦権獲得まで(決勝トーナメント)
二次予選で勝ち残った8名、シード権を持った棋士8名の計16名で最後のトーナメント戦を行います。
シード権を持った棋士は前期ベスト4以上の成績を残した棋士や、ほかにも優秀な成績を残した棋士が参加しておりこれまで以上にも強敵ばかりが揃ったトーナメント戦となります(;`・ω・´)
藤井聡太七段が対局する相手もタイトル経験者ばかりで強敵ぞろいだったのですが、見事に4連勝し棋聖・渡辺明三冠への挑戦権を得たんです!!
ちなみに、決勝戦で対局した永瀬拓矢二冠は藤井聡太七段の研究仲間でもありいわば「ライバル対決」となった対局でした!
めちゃくちゃ良い対局だったので是非棋譜を見てみてください( *´艸`)
将棋が分からない方はAbemaの公式チャンネルでも終盤の様子がupされているので、藤井聡太七段の真剣な表情をお楽しみください( *´艸`)
2-4.棋聖戦への挑戦権獲得まで(棋聖戦)
3回のトーナメントを勝ち残り、ようやく棋聖への挑戦となります。
棋聖戦は五番勝負で先に参照した方がタイトル奪取・防衛となります。
毎局違う場所で対局が行われるので、「将棋飯」にはご当地の名産を使った料理が出てきてとても美味しそうです( *´艸`)
藤井聡太七段は第一局・第二局に連勝し棋聖のタイトルへ王手をかけます。
第三局は渡辺明三冠が勝利し戦績は2勝1敗となりましたが、第四局で藤井聡太七段が勝利し見事史上最年少でタイトルを奪取しました!!!!!
2-5.挑戦権を得るまでが長い
2-1~2-4で解説したように、棋聖戦は挑戦権を得るまでに最大10回、挑戦者となった後も最大5回対局しなければいけません。
対局する日も異なるため長丁場の対局となります。
更に藤井聡太七段の場合、棋聖戦だけでなく王位戦も挑戦するため非常に忙しいスケジュールでした。
以下の画像は、藤井聡太七段の6月~8月のスケジュールです。
7月の対局、多いですね;
特に王位戦は2日制の対局のため、対局の予定がびっしりです。
対局する場所も東京・大阪・大阪・北海道・愛知など転々とするため移動の疲労もあったに違いありません。
3.藤井聡太七段の対局相手について
ここまで棋聖戦について解説をしてきました。
では、一次予選~棋聖戦まで藤井聡太七段はどんなプロ棋士の方々と対局してきたのか、気になりますよね?
そこで藤井聡太七段が棋聖戦で対局したプロ棋士をまとめてみました!
タイトル経験者の方は太字、現タイトル保持者は赤字にしています(`・ω・´)
3-3.決勝トーナメントの対戦相手
第91期棋聖戦決勝トーナメント
一回戦 - 斎藤慎太郎八段(過去に王座を1期獲得)
二回戦 - 菅井達也八段(過去に王位を1期獲得)
三回戦 - 佐藤天彦九段(過去に名人を3期獲得)
なんと決勝トーナメントの相手は全員タイトル経験者、しかも決勝の永瀬拓矢二冠は現役タイトル保持者(しかもしかも二冠)!!
どれだけ手強い棋士の方に勝ち抜いてきたか分かりますね(;`・ω・´)