【5/28】ポケ勢におすすめしたいボードゲーム・『将棋』!②~ルールや初心者におすすめの戦法を紹介~
ひのーら!ポケットです。
前回の記事で将棋の遊び方や、ポケモンとどんなところが似ているか?を紹介させて頂きました。
今回は将棋のルールとおすすめの戦法を紹介させて頂きます!
本記事で少しでも将棋に興味を持っていただけたら嬉しいです( *´艸`)♪
ポケモンバトルの合間に一局、指してみませんか?(^^)
★こんな人に読んでほしい!
もくじ
1.将棋のルール
将棋は以下の手順で遊びます。
【将棋を遊ぶ手順】
①盤上に駒を配置する
②「振り駒」で先手・後手を決める
③先手・後手が交互に一手ずつ指す
④駒を成らす
1つずつ解説していきます(`・ω・´)
1-1.盤上に駒を配置する
将棋を遊ぶには、まず駒を「最初の位置」に配置します。
駒の初期位置
ちなみに将棋では盤のどの位置に駒を指すかを先手番から見た列数+段数+駒名であらわします。
↑画像で手前側が先手の場合、自分の飛車は右から2列目・上から8段目に配置するため「2八飛車」です。
相手の飛車は右から8列目・上から2段目に配置するため「8二飛車」です。
よって、各駒の初期位置は以下になります。
駒 | 位置(先手) | 位置(後手) |
---|---|---|
王(玉) | 5九 | 5一 |
飛車 | 2八 | 8二 |
角 | 8八 | 2二 |
金 | 4九、6九 | 4一、6一 |
銀 | 3九、7九 | 3一、7一 |
桂馬 | 2九、8九 | 2一、8一 |
香車 | 1九、9九 | 1一、9一 |
歩 | 1七 ~ 9七 | 1三 ~ 9三 |
駒の位置の読み方が分かると棋譜(※1)が読めるようになり、プロ棋士や有段者の対局を研究する際に役立ちます!
※1・・・対局で先手・後手が「どのマスにどの駒を指したか」を書き残した記録。今は「ポケモンバトルの対戦ログみたいなもの」と思って下さい。
是非この機会に覚えて下さい(^-^)♪
1-2.「振り駒」で先手・後手を決める
駒を配置したら、次は先手・後手を決めます。
先手・後手の決め方は、5枚の歩を使った「振り駒(※2)」で決めます。
※2・・・将棋における先手・後手の決め方。5枚の歩を振り、表(歩)の数が多ければ「駒を振った側」が先手になり、裏(と)の数が多ければ「駒を振らなかった側」が先手になります。
歩を5枚持ちます。
ガシャガシャガシャと振ります。
スシザンマイ!←ちがう
この場合、歩が3枚・とが2枚のため手前側(駒を振った側)が先手となります。
先手・後手が決まれば振った歩を元の位置に戻し、「よろしくお願いします」と一礼。
ヨロシクオネガイシマス!
対戦相手への礼儀はポケモンや将棋に限らず、どの勝負事においても大切ですね(^^)
1-3.先手・後手交互に一手指す
一礼が終われば、対局開始です。
先手から順番に指します。
1-3-1.禁じ手
自由に指してよいのですが、将棋には指してはいけない禁じ手と言われる手が存在します。
禁じ手を打つと、その時点で打った側の負けとなるため、うっかりでも打っちゃうとむっっっちゃ恥ずかしいです。
1つずつ解説していくので覚えて対局で指さないよう、気を付けましょう(^^;)
1-3-2.二歩
おそらく将棋でもっとも有名な禁じ手ですね。
将棋のルールは知らなくても、二歩は聞いたことあるって方もいるんじゃないでしょうか。
既に歩がいる列に、歩を打つのは禁じ手です。
持ち駒の歩を既に歩がある列に置くことはできません。
ただし、歩⇒とへ成っている(※3)場合は歩を置くことができます。
※3・・・相手の陣地(盤の上3段)に駒を指すと、指した駒を裏返すことができます。これを「成る」と言います(「1-4.駒を成らす」で解説します)。
「と」と同じ列に置くのははOK。
1-3-3.動けない場所に指してはいけない
盤上の歩・香車・桂馬はこれ以上動くことができない
駒が動けなくなるマスに指すことも禁じられています。
【駒が動けなくなるマス】
歩⇒1段目
香車⇒1段目
桂馬⇒1段目、2段目
また、持ち駒でなく前進した駒がそれ以上動けないマスに到達した場合、必ず成らなければいけません。
1-3-4.打ち歩詰め
これは初心者の方はやりがちかもしれません。
将棋は、持ち駒の歩を打って相手の王(玉)を詰ませる事も禁じ手なんです。
打ち歩詰めの例。画像では、歩を打てば相手の王が詰みますね。
↓
↓
↓
詰ませました!・・・が、打ち歩詰めは禁じ手のため打った側の負けとなります・・・・・・(T T)
もちろん王が詰まなければ歩を打って王手をかけることができます。
これらを踏まえると、先ほどの盤面も詰ませることができます。
先ほどと同じ盤面。歩は打てないため、別の手を指す必要があります。そこで・・・。
↓
↓
↓
「1三桂成」で王手をかけます。一見タダで桂馬をあげたように見えますね。
↓
↓
↓
「同王」と相手が成桂を取りました。しかし、ここで持ち駒の歩が活きてきます。
↓
↓
↓
「1四歩」と打ちました。角が効いているため、相手は歩を取ることができません。
横や斜めも香車や桂馬が効いており、逃げられません。そして先ほどと違い王は下に逃げられるため、打ち歩詰めでもありません。
↓
↓
↓
「1二王」と逃げるしかありません。
↓
↓
↓
最後に、「2三香成(または2三桂成)」で王手をかけます。これで王の逃げ場がなくなり詰みとなりました!
【打ち歩詰めが禁じ手の理由】
理由は分かりませんが、「最下級の兵士(=歩)が大将の首を取るなどまかりならない」とされたためが俗説と言われています。
・Wikipedia - 「打ち歩詰め」
ja.wikipedia.org
興味のある方は「二歩千金」さまの下記ページも読んでみてください。
解説が非常に分かりやすく、将棋の歴史も学べて面白いです^^
・人生0手の読み - 「〔将棋〕そもそも打ち歩詰めはなぜ反則なの?」
blog.livedoor.jp
1-3-5.千日手
千日手とは、同じ盤面が4回連続で続くことです。
千日手も禁じ手のため、同じ盤面が続きそうなら別の手を指さなければいけません。
よほど長い将棋や盤面が硬直しない限り千日手にはならないと思うので、「同じ盤面が続きそうなら手を変えよう」と気を付ければ大丈夫でしょう^^
・Wikipedia - 「千日手」
ja.wikipedia.org
1-3-6.禁じ手まとめ
ここまで代表的な禁じ手を紹介してきました。
ほかにも「本来の駒の動きと違う動き」や「待った」も反則となるので、実践で指さないよう気を付けましょう。
『ルールとマナーを守って楽しく将棋』です!!!(`・ω・´)✨
1-4.駒を成らす
自分の駒が相手の陣地(手前側から見て、盤の上3段)に侵入すると、駒を裏返すことができます。
これを成ると言います。
ポケモンが進化するように、成った駒はより広範囲に動くことができる強力な攻め駒になります。
では各駒の成ったあとの名称、動きを解説します!(`・ω・´)
1-4-1.成金(歩・香車・桂馬・銀⇒成金)
歩・香車・桂馬・銀は成ると「成金(なりきん)」という駒になり、金と同じ動きができるようになります。
歩が成ると「と金(ときん)」になります。
香車が成ると「成香(なりきょう)」になります。
桂馬が成ると「成桂(なりけい)」になります。
銀が成ると「成銀(なりぎん)」になります。
金は右前・前・左前・右横・左横・後ろに1マス動ける駒でしたね。
ヒノが前回記事で、「歩は弱いと言っても侮れない駒」と解説したのを覚えているでしょうか。
その理由こそが「成り金」です。
それまで前にしか進めなかった歩が「斜めにも、横にも、後ろにも動ける駒」に成るため、非常に強力な攻め駒となります。
また、もしと金を取られても相手に取られた駒は「歩」なので、最小限の駒損(※4)で抑えることができます。
※4・・・どれだけ相手から駒を奪い、相手に駒を奪われたかの損得。飛車や角など強い駒を取られるほど、損が大きいです。
また、成るまでは飛び道具のように使っていた香車や桂馬を、「成金」として忍者のようにでジワリジワリ相手の王(玉)を追い詰める攻め駒として使うことができます。
金は動ける範囲の広さから、攻めにも守りにも使える非常に重要な駒です!
(例外はありますが)最初に配置された金2枚は「守りの駒」として使われる場合が多いです。
そのためほかの駒を「金」へ成らせ、相手陣地を攻める必要があります。
このようにいかに成金をつくり相手陣地を攻めるかも、将棋において重要な駆け引きといえるでしょう(`・ω・´)
1-4-2.馬(角⇒馬)
角は成ると「馬」という駒になり、角の動きにに加え前・右横・左横・後ろに1マス進めるようになります。
馬。文字通り、「うま」と読みます。
将棋において後述する「龍」に次いで強力な駒です!
成香や成桂は「金」の動きができる一方で、成る前のように2マス以上先に進めません。
しかし、馬は今まで通り斜めの自由な動きに加え、縦横に1マスの動きが加わります。
例えばもし↓のように金を馬の横に打たれても、横に逃げられるため銀を取ることができます。
相手が馬の隣に金を打ちました。「同馬」と取ると香車で馬を取られるため・・・。
↓
↓
↓
馬の左にいる銀を取り、馬を取られることを回避しつつ相手の銀を奪いました。
1-4-3.龍(飛車⇒龍)
飛車は成ると「龍」という駒になり、飛車の動きにに加え右前・左前・右後ろ・左後ろに1マス進めるようになります。
龍。文字通り、「りゅう」と読みます。
将棋で最も強力な駒です!!
前回と今回の駒の解説で気づいた方がいるかもしれませんが、実は将棋って横に移動できる駒が少ないんですよね(成り駒を除くと金、飛車、王(玉)のみ)。
そして飛車は全駒で唯一、横向きに自由自在に動ける駒です。
よって、横から攻めてくる飛車は相手にとって最も手強い脅威といえます。
例で見てみましょう。
↓画像の盤面で、手前側は持ち駒に飛車・金を持っていますね。
↓
↓
↓
持ち駒の飛車を打ちました。しかし・・・。
↓
↓
↓
金を打ち受けられます。相手の詰みが無くなってしまいました・・・。
このように、飛車は強力な駒ですが唯一の欠点が斜めに動けないことです。
では、持ち駒ではなく飛車⇒龍に成って王手をかけてみましょう。
↓
↓
↓
先ほどと同様金で受けられます。
↓
↓
↓
持ち駒の金を打ちます。龍は斜めにも効いているため、これで相手の王は詰みとなりました!
龍は多くの場面で攻めのキーとして活躍する重要な駒です。
初心者の方は「飛車をいかに龍に成らすか」「相手の飛車に攻め込ませないか」を研究すれば、自ずと棋力がアップすると思います^^
2. おすすめの戦法
ここまでで成った駒がいかに強力か、少しでも分かって頂けたかと思います。
では、どう戦えば駒(特に飛車)を成らせるのか?
また、相手の駒から自玉を守るのか?
ここからはヒノが初心者におすすめしたい戦法・囲いをいくつか挙げていきます!^^
ヒノが将棋をはじめたての頃、最初に覚えた戦法・囲いです。
ここにある戦法を覚えたら、ヒノくらいの棋力ならすぐ追いつける(追い抜かれるかも;)と思います( *´艸`)
2-1.棒銀戦法
「居飛車(※5)」と呼ばれる戦法の1つで、攻めに優れている戦法と言われています。
※5・・・飛車を最初の位置から移動させずに戦う戦法の総称です。
銀を前進させつつ、隙を見て飛車⇒龍へ成り相手陣地を攻めます。
シンプルで覚えやすいため初心者にオススメしたい戦法です(^v^)
2-2.四間飛車
「振り飛車(※6)」と呼ばれる戦法の1つで、守りに優れている戦法と言われています。
※6・・・飛車を最初の位置から移動させて戦う戦法の総称です。
飛車を6八(後手の場合4二)の筋に移動させて戦います。
ヒノの大好きな戦法で、頻繁に指しています( *´艸`)
2-3.中飛車
「振り飛車」と呼ばれる戦法の1つです。
飛車を5八(後手の場合5二)の筋に移動させて戦います。
以前は「居飛車党は攻め重視、振り飛車党は守り重視」と言われていたそうですが、振り飛車のなかでも中飛車は攻撃重視の戦い方と言われています!
現在ヒノもゴキゲン中飛車を勉強チュウです( *´艸`)
2-4.美濃囲い
ここからは囲いを紹介していきます。
美濃囲いの基本形です。
王(玉)の位置は2八(後手の場合8二)で、横からの攻めに強い囲いです。
振り飛車と組ませて戦うことが多いですね。
ヒノの大好きな囲いで「四間飛車+美濃囲い」で戦うことが最も多いです( *´艸`)
2-5.矢倉囲い
矢倉囲いの基本形です。
王(玉)の位置は8八(後手の場合2二)で、上からの攻めに強い囲いです。
居飛車と組ませて戦うことが多いですね。
銀・金だけでなく角も守りに使っているため、居飛車をはじめ上から攻めてくる戦法に強い囲いといえます(`・ω・´)
2-6.穴熊
穴熊の基本形です。
王(玉)の位置は1九または9九(後手の場合1一または9一)で、上・横どちらの攻めにも強い囲いです。
組まれると崩すのに非常に苦労する囲いです(^^;)
見た通り非常に防御に優れた囲いなので、一度組まれると崩すのに一苦労です。
ヒノが一番苦手とする囲い(-_-;)
ただし、「囲いを作るのに時間がかかる」「王(玉)を逃がしづらい」などのデメリットもあり使いどころを選ぶ囲いかな、と思っております(`・ω・´)
2-7.戦法・囲いまとめ
以上になります!
いずれも代表的な戦法です。
★戦法についてもっと知りたい!という方へ
本記事では各戦法・囲いの「さわり」の部分のみ紹介しました。
なにぶんヒノも初段を目指して現在勉強チュウの身のため「どの戦法にどんな強みがあるのか」「どんな盤面でどの戦法・囲いを使うべきか」を理解しきれていません(´・ω・`)
お恥ずかしい限りです・・・(´;ω;`)
そんな初心者の方におすすめしたい本があります!(`・ω・´)つ
将棋の基本ルール~各駒・戦法の強みまで漫画形式で分かりやすく解説されています(^v^)
将棋に関する書籍はたくさんありますが、初心者~初段を目指す方にはこの一冊が非常に分かりやすくタメになると思います。
漫画形式だから飽きずに読めるのも良いですね( *´艸`)
ヒノも本書を読みながら勉強チュウです(`・ω・´)
★日本将棋連盟公式サイトもオススメ!
また、Wikipediaや日本将棋連盟のHPにも戦法・囲いが載っています!
特に日本将棋連盟HPの「高野秀行六段の『はじめての戦法入門』」は現役プロ棋士の書いた記事なので非常に分かりやすくオススメです^^
・Wikipedia - 将棋の戦法
ja.wikipedia.org
・高野秀行六段の「はじめての戦法入門」
www.shogi.or.jp